
なかなか英語の発音が上手くならなくて悩んでいる人
「英語の発音の勉強をしているけど、なかなか上達しない…。単語の発音はあってるはずなんだけど、なんかネイティブの発音とイントネーションが違うなぁ。どうやったら流れるようなイントネーションとリズムになるんだろう?詳しい人に聞きたい!」
こんな疑問に答えます。
・イントネーション(抑揚)を作る2つの要素「チャンク(区切り)」と「アクセント(ストレス)」
・正しい英文のチャンク(区切りかた)とは?
・アクセントを置くべき場所とは?
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど。
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、ネイティブに近いレベルで英語を話せるようになっています。
ちなみに、僕の発音はこんな感じです。ランダムに作った文章を読んでみました。
まだまだ完璧とは言えませんが、それっぽく聞こえるのではないかと思います。
今回は、ネイティブのような流れるような発音にする方法を解説します。
結論から言うと「正しい位置で英文を区切って、正しい位置にアクセントを置くこと」です。
英語発音のリズムを作るチャンクとは
チャンクとは「英文を意味のまとまりで分解したもの」のことです。
例えば、I stayed at his place yesterday because my mother was angry.
この文をチャンクごとに分けるとこうなります。
I stayed / at his place / yesterday / because / my mother / was angry.
誰が何をした どこに いつ なぜなら 誰が こうだった
このように、意味ごとに英文を分解したものをチャンクと呼びます。
英語発音に欠かせない、アクセント(ストレス)を置く場所
英語のアクセントは「単語ごとのアクセント」「チャンクの中のアクセント」の2種類があります。
単語ごとのアクセント
英語では単語ごとにアクセントを置く場所が決まっています。
単語ごとのアクセントは中学・高校で習うので、親しみがあるかと思います。
例えば「exit」(出口)という単語を例にして考えてみます。
カタカナで表記すると「エグジッ」という発音になります。
アクセントを置く場所は「エ」なので、「エグジッ」という発音になります。
「ジ」にアクセントを置いて「エグジッ」と発音するとほぼ100%通じません。
これが中学高校で習ってきた、単語ごとのアクセントです。
イントネーションを作るのはチャンクの中のアクセント
チャンク内のアクセントが英語のイントネーションを作っていきます。
これは学校で習わないことが多いですが、チャンクの中でアクセントをつけるべき部分が分かると一気に英語の発音がネイティブに近づきます。
アクセントを強調しない単語:それ以外の単語。例えば、「I」「he」「she」などの代名詞、「because」「when」などの接続詞、「at」「in」などの前置詞
これでは分かりにくいので、先ほどの英文を使って説明していきます。
I stayed at his place yesterday because my mother was angry.
チャンクで分けると:I stayed / at his place / yesterday / because / my mother / was angry.
この英文だと、強調して発音すべきなのは「stayed」「place」「yesterday」「mother」「angry」のアクセントです。
becauseは強調しないので、my motherのチャンクと一緒にしてしまいます。
強調する単語を太文字で表すとこうなります。
I stayed / at his place / yesterday / because my mother / was angry.
さらにわかりやすいように、アクセントを置く母音だけを強調して表すとこうなります。
I stayed / at his place / yesterday / because my mother / was angry.
それでは、まずはチャンクごとのアクセントを気にせず発音してみます。
これだとチャンクの中に強調されている部分がないので、ネイティブからすると聞きづらい英語です。
チャンク内の発音を強調して発音してみるとこうなります。
かなり強調して発音しましたが、はじめの音声より英語らしい発音になっているかと思います。
まとめ
・チャンク(区切りかた)
・アクセントを置く場所
・単語ごとのアクセント
・チャンクの中のアクセント(こっちが重要)
アクセントを強調しない単語:それ以外の単語。例えば、「I」「he」「she」などの代名詞、「because」「when」などの接続詞、「at」「in」などの前置詞