英語のリスニングにゆっくり音声は効果なし!?その理由と解説

英語のリスニングにゆっくり読まれた音声を使おうとしている人

英語のリスニングにゆっくり読まれた音声を使おうとしている人
「英語の音声が聞き取れないから、まずはゆっくり読まれた音声で慣れることが必要かな。え、ゆっくりの音声はリスニングの強化に効果がないの!?本当なのか分からないから、詳しい人に聞きたい!」

こんな疑問に答えます。

この記事の流れ
説明するために必要な情報
・英語のリスニングは2つの要素でできている:「音を聞く能力」と「聞いた音を理解する能力」
・この2つの能力を上げる方法を説明
ゆっくり音声の使い方・注意点・探し方
・ゆっくり音声を有効に使う方法・音声の選び方を解説
・ゆっくり音声を聞けるアプリやWebサイトの紹介

記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど。
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、ネイティブに近いレベルで英語を話せるようになっています。

今回は、英語のリスニング力を上げるためにゆっくりの音声を聞くことに意味があるのかを解説します。

結論から言うと「ただゆっくり話す音声を聞くだけではリスニング力は上がらないけど、ネイティブが話すスピードの音声をスロー再生した音声なら効果あり。」です。

そもそも英語のリスニングとは?

そもそも英語のリスニングとは?

そもそも英語のリスニングは「音を聞き分ける力(音声知覚)」と「聞いた英文を理解する力(意味理解)」の2つの能力の組み合わせでできています。

この2つを、考えたり意識したりしなくてもできるようにしていくことで、リスニング力が上がっていきます。

音を聞き分ける力(音声知覚)とは?

音声を聞いて、それを英文にする能力です。

音を聞き分けるために必要なこと
・英語にしか存在しない音に慣れる
・音のつながりに慣れる
・音が消えることに慣れる
・音が変化することに慣れる

ネイティブが英語の発音をするときには、音をつなげたり、消したり、変えたりします。
英語の音を聞き取るためには、この変化に慣れることが必要です。

音がつながったり消えたりという現象については、【音声付きで解説】英語の発音・音の変化のルール・法則に詳しくまとめてあるので参考にしてください。

聞いた英文を理解する力(意味理解)とは?

聞いた内容を即座に理解する能力です。
言いかえれば、素早くリーディング能力ができる能力と同じです。

聞いた英文を理解するために必要なこと
・単語力
・文法の理解力

リスニングというよりはリーディング能力に近いので、速読などで鍛えることができます。

リスニングとリーディングの関係性についてはリスニング力を上げたければリーディングが必須!この関係性とは?にさらに詳しくまとめました。

まとめ

リスニング力とは「英語の音を聞き分ける力」と「聞いた音を理解する力」の2つでできている。
音を聞き取るためには、「音がつながる・消える・変化する」という英語のルールに慣れる必要がある。
英語の意味を理解するためには、リスニングした音声を素早く理解する力が必要。

ゆっくり音声をリスニング学習に有効に使う方法

ゆっくり音声をリスニング学習に有効に使う方法

ゆっくり音声の選び方

素早い意味理解を身につけるためにリスニングをする場合、自分にあったレベルの音声であれば、どんなものでも大丈夫です。

レベルごとのリスニングの教材は【完全版】英語のリスニング勉強法を徹底解説:初級から上級全レベルに対応を参考にしてください。

英語を聞き取る能力を上げたい場合には「ネイティブが普通のスピードで読んだものをスロー再生できる音声」を選ぶ必要があります。

この記事ではこちらの能力を伸ばす方法を紹介していきます。

「ネイティブが普通のスピードで読んだものをスロー再生できる音声」を選ぶ理由
もともとゆっくり読まれている音声だと「音がつながる・消える・変化する」という現象が起こりにくいから。

そのため、もともとゆっくり読まれている音声を選ぶと、リスニング力の2つの能力のうち、「英語の音を聞き分ける力」のトレーニングの効率が悪くなってしまいます。

ネイティブが英語を話すときに音を変化させたり消したりするのは、音を省略して発音しやすくするためです。

ゆっくり発音すると、発音を省略する必要がないので、通常の発音とは違うものになってしまいます。

そのため、ゆっくり読んでいる音声ではなく、普通のスピードで読んでいるものをスロー再生できるものを選んでください。

ゆっくり音声を使った勉強方法

ゆっくり音声と、通常音声をどちらも使うことで、より効果の高いリスニング学習ができます。

STEP1:まずは何回かそのままのスピードで聞いてみる
STEP2:何度かゆっくりのスピードで聞いてみて、わからない単語や文法があったら調べる
*大切なポイント:音がつながり方、消え方を細かくチェックしてください。
STEP3:通常のスピードで聞き取れるようになるまで何度も聞く
*何回聞いても聞き取れなければ、もう一度ゆっくりの音声を聞く
ゆっくりの音声でも英語が聞き取れない場合には、そもそも音を知らないという可能性があります。
その場合は、一度英語の発音の基礎から学ぶと、リスニングの時に聞き取りやすくなります。
参考:リスニング上達には英語の発音勉強!その理由と学習方法を解説

ここまでのまとめ

英語の音を聞き取るためには、「音がつながる・消える・変化する」という英語のルールに慣れる必要がある。
そのためには、ネイティブが通常のスピードで読んでいる音声を選ぶ必要がある。

ゆっくり音声をリスニングできるアプリ&Webサイト

ゆっくり音声をリスニングできるアプリ&Webサイト

ネイティブが通常のスピードで話している英語音声をスローで再生できるアプリやWebサイトを紹介していきます。

リスニングの教材は自分のレベルよりも難しすぎるものを選ぶと、リーディング学習と同じになってしまうので、レベルにあったものを選ぶようにしてください。

リスニングドリル

リスニングドリル-英語リスニング 外国語 聞く 勉強 練習リスニングドリル-英語リスニング 外国語 聞く 勉強 練習
開発元:Neointro
posted withアプリーチ

おとぎ話などをリスニングできる無料のアプリです。
字幕は日本語と英語から選ぶことができます。
初心者から上級者に対応しています。

YouTube

YouTubeにはスロー再生機能があるので、どんな動画でもスローで再生することができます。
自分の好きな内容を検索してお気に入りの動画を探してみてください。

映画・海外ドラマ

自宅のDVDプレイヤーにスロー再生機能があれば映画や海外ドラマを使う方法が最もおすすめできます。

パソコンの拡張機能を使ったり、ソフトをダウンロードするとスロー再生することができるので、調べてみてください。

音声の内容に興味がないと飽きてしまうこともあるので、自分の興味のあるもので勉強するのがより飽きにくい方法です。

初心者向け:ジブリ映画などの日本映画の英語版
ジブリ映画、君の名は、などの英語版は初心者に最もおすすめできるリスニング教材です。

初心者のリスニング学習にオススメの映画を細かく難易度別に分けたので、参考にしてください。
参考:英会話初心者におすすめの映画・ディズニー映画では難しすぎです

初・中級者向け:ディズニー映画
ディズニー映画は初心者向けと言われることが多いですが、実は結構難しいです。

こちらの記事で難易度別に紹介しているので参考にしてください。
参考:ディズニー映画で英語のリスニング【おすすめ作品を難易度別に紹介】

上級者向け:好きな映画・海外ドラマ
自分の好きな海外ドラマを使ってリスニングの勉強をするのは上級者向けです。

ただし、何度見ても飽きないような映画や海外ドラマがあるなら、初心者の方でもそれを使って勉強してもオッケーです。
参考:英語のリスニングは映画・海外ドラマで【おすすめの動画サービスも紹介】

参考:【格式高い発音】イギリス英語のおすすめ海外ドラマ10選

他にも、自分の好きな内容をYouTubeで調べて英語で見るのもおすすめです。
参考:英会話初心者にオススメのYoutubeチャンネル【日本語&英語チャンネル】

まとめ

そもそも英語のリスニングは2つの能力の組み合わせでできている。
・音を聞き分ける力(音声知覚)
・聞いた英文を瞬時に理解する力(意味理解)
音を聞き分ける力(音声知覚)に必要な能力
・英語にしか存在しない音に慣れる
・音のつながりに慣れる
・音が消えることに慣れる
・音が変化することに慣れる
聞いた英文を瞬時に理解するために必要な能力
・単語力
・文法の理解力

聞いた英文を瞬時に理解する力を高めるためのリスニング教材
・自分のレベルにあったものなら何でもオッケー

音を聞き分ける能力を高めるためのゆっくり音声
・自分のレベルにあったもので、さらに、ネイティブが通常の速度で読んだ英文をスロー再生できる音声

スピーキングやリスニングの勉強方法を1つにまとめました。
本気で、しかも最短ルートで英語を勉強したい人はぜひ読んでみてください。
参考:英会話初心者の最も効率がいい勉強法を解説【中級者へのロードマップ】

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