
フォニックスについて知りたい人
「英語の発音の勉強をしていたらフォニックスっていう言葉が出てきたけど、なんのことだろう?子供向けって書いてあったけど、大人にも有効なのかなぁ…。詳しい人に聞いてみたい!」
こんな疑問に答えます。
・フォニックスは正しい英語の発音を身につけるのに役立つ
・フォニックスは子供だけでなく大人にも有効
・フォニックスを学ぶのにおすすめの教材
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど。
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、ネイティブに近いレベルで英語を話せるようになっています。
今回は、英語の発音学習に必要なフォニックスについて解説します。
結論から言うと「フォニックスを覚えると英語の発音が上達する。子供が学習する内容だけど、大人にも大きな効果がある。」です。
英語の発音学習で使われるフォニックスとは
フォニックスとは、文字ではなく発音をベースに英語を学ぶ方法です。
英語は日本語と違い、文字の読み方(エー、ビー、シー…)とスペル(dogの発音はディーオージーではなくドッグ)が一致しないことが多いです。
そのため、それぞれのアルファベットが単語内で使われるとどういった発音になるのかを知る必要があります。
フォニックスは、より感覚的な英語の覚え方
フォニックスを使って英語を勉強すると、文字と音がリンクします。
通常の英語の勉強方法では「単語のスペルを覚える」「単語の意味を覚える」「単語の音を覚える」という3つの工程が必要です。
フォニックスを知っていると、「単語のスペルを覚える」と「単語の音を覚える」が1つになるので、学習の負担が大きく減ります。
例:「Dog」という単語を例に考えてみます。
「dog」というスペルを覚える
→「dog」は「犬」という意味だと覚える
→「dog」の発音は「ドッグ」だと覚える
「dog」というスペルと「ドッグ」という発音を同時に覚える
→「dog」は「犬」という意味だと覚える
フォニックスでは、「D」=「ドゥ」、「O」=「オ」、「G」=「グ」というようにそれぞれ決まった音があるので、単語を見ただけで発音が「ドッグ」だとすぐにわかるようになります。
英語圏では全員がフォニックスで英語の発音を学ぶ
英語が母国語の人たちは、読み書きを習うときにフォニックスを最初に習います。
日本人がひらがなから習っていくように、英語圏の人たちはフォニックスから習っていきます。
最近は大阪市を始め、日本の学校でも英語の基礎学習にフォニックスが採用されているようです。
各アルファベットのフォニックスを紹介
アルファベット1つ1つをカタカナで紹介すると、フォニックスの本来の意味がなくなってしまうので、参考になる動画を紹介します。
AからZまでそれぞれのアルファベットに決まった音があります。
細かいルールを知るときや、参考書を使うときにはカタカナを使っても大丈夫です。
フォニックスを使うと大人でも英語の発音が良くなる
フォニックスを覚えるメリットは2つあります。
・カタカナ英語から脱却できる
・知らない英単語でも正しい発音ができる
フォニックスを覚えるとカタカナ英語から脱却できる
フォニックスの学習では、カタカナを使わずに音だけで英語を学んでいくので、日本人特有のカタカナ英語を卒業できます。
「英語がある程度話せるようになったけど発音がどうもできない」という場合にはフォニックスを覚えてみてください。
フォニックスを知っていると、英語らしいナチュラルな発音をするために基礎になります。
フォニックスを知っていると、知らない英単語でも正しい発音ができる
フォニックスを知っていると、見たことがない単語でも読み方がわかるようになります。
先ほど「Dog」を使って説明したように、フォニックスではアルファベット1つ1つに決まった音があります。
それらを組み合わせて発音すると、見たことがない単語でも正確な発音になります。
すでに発音を予想できる人にフォニックスは不必要
知らない単語が出てきても読み方が予想できる人には、フォニックスの学習は必要はありません。
これに当てはまる人は、気づいていないだけで、すでに頭の中にフォニックスのルールが入っています。
この場合には、フォニックスよりも「発音記号の読み方(dɪ́fɪk(ə)lt ←こんな感じの文字)」「母音の正しい発音&聞き分け」を勉強したほうが効果的です。
参考:【全て音声付きで解説】発音上達に必須!英語の発音記号とは?
大人向けのフォニックス教材
2冊のおすすめ参考書と、1つの練習用アプリを紹介します、
英語の発音が全くわからない、という方の場合、まずは本を1冊読んでください。
発音はある程度わかるんだけど、もっと綺麗な発音にしたいという場合はアプリをやるだけでも十分な効果があります。
フォニックスできれいな英語の発音がおもしろいほど身につく本
フォニックスのルール確認から練習までが1冊でできるおすすめの参考書です。
フォニックスの基本ルールを知る→まずは単語で練習→次に文章で練習という流れになっています。
単語で練習だけだと単調になってしまいますが、文章でも練習できるので飽きることなく学習できます。

正しい発音が身につく!書いて覚えるはじめてのフォニックス
フォニックスの読み方を英単語の上に書き込んでいく形式の参考書です。
この本を1冊やり終えるころには、確実に自然な発音が身についています。

Phonic Genius
Phonics Genius
posted withアプリーチ
ひたすらフォニックスの発音練習ができるアプリです。
自分の声を録音して、ネイティブの音声と比べる機能もついています。
机に向かって本で学習するのが苦手な人はこのアプリだけでも大きな効果があります。
まとめ:英語の発音が苦手な人はフォニックスから
フォニックスとは文字ではなく発音をベースに英語を学ぶ方法です。
・カタカナ英語から脱却できる
・知らない英単語でも正しい発音ができる
ただし、すでに英単語の発音を予想できる人には必要ありません。
まだまだ発音に自信がない人は、発音の練習にフォニックスを取り入れてみてください。