
英語のスピーキングのために独り言をやろうと思っている人
「英語のスピーキング能力を上げるのに独り言が効果的って聞いたけど、本当かなぁ。やってみたいけど、やり方がわからないから、詳しい人に解説してほしい!」
こんな疑問に答えます。
・スピーキングの練習に独り言が有効な理由を解説
・独り言スピーキングのやり方を5つに分けて解説
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど。
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、現在は、ネイティブレベルで英語を使えるようになっており、英会話の効率的な勉強法を教える英会話コンサルタントとして活動しています。
今回は、英語のスピーキング力を上げる独り言トレーニングについて解説します。
結論から言うと「いきなり独り言を言うのは難しいので、まずは話す内容の型を作っておくといい。」です。
スピーキングの練習に独り言が有効な理由
スピーキングとは、究極的に言えば、聞いてくれる人がいる独り言です。
英会話は「相手の言ったことを理解→自分の言いたいことを考える→英語で話す」という流れになります。
この中で、ほとんどの人が苦手としているのが「英語で話す」の部分です。
一人で話そうが、英会話で話そうが、話す内容は同じなので、ここさえできるようになれば英会話の難易度はぐっと下がります。
独り言スピーキングのやり方
やり方はシンプルで、ただ独り言を言うだけです。
ですが、いきなり独り言を言おうとすると、最初の一文だけしか出てこないです。
そこで、事前に文章の構成を組み立てておくとスムースに独り言を言えるようになります。
文章は、5つで構成するのがベストです。
・理由を説明
・具体例を出す
・反対意見を受け入れつつ否定
・もう一度結論
この5つの流れは、英語で論文を書く時にも使われます。
まずはこの形に慣れて、状況に応じて型を崩してみてください。
それでは、ここからは各要素の細かい説明をしていきます。
「日本人に英語は必要か?」という質問を例にして考えていきます。
結論
一番はじめに結論を述べます。
英語は日本語と比べて論理的な言葉だと言われています。
はじめに結論を言うことで、まずは自分の立場を明確にします。
だらだらと話を続けると、「で、何が言いたいの?」と言う顔をされることがあります。
理由を説明
次に、自分の主張を説明します。
ここではまだ具体的な例を出す必要はありません。
具体例を出さないので、少し抽象的な内容になるかと思います。
例1:「グローバル化が進んで、日本に来る外国人の数が増えるから。」
例2:「日本の景気が停滞している中、ビジネスを海外に拡大する必要があるから。」
具体例を出す
主張した理由の正しさを示すために、具体例を出して理由をサポートします。
話を長くしたい場合は、具体例を何個かあげてください。
「例えば、自分の街には以前は外国人がいなかったが、最近では、東南アジアから来ている人を多く見かける。」
「例えば、自分の働いている会社の同業他社は海外にビジネスを拡大して大成功している。
つまり、同じビジネスをやっているうちの会社にも、同じようなチャンスがあるはず。
現在は、英語が話せる人材がいないからと言う理由で海外進出できていないが、社長は、海外進出に前向きです。」
反対意見を受け入れつつ否定
どんな意見にも、例外や否定的な意見はつきものです。
反対意見は、完全に否定するのではなく、言い分を理解した上で、やんわりと否定することが大切です。
100%否定するのではなく、「限られた例外的な意見にはこういったこともあるが、基本的にはない。」「こういった意見もあるし、〇〇という部分は納得できるが、〇〇という部分には私は賛成できない」といった感じです。
ここも話を長くできる部分です。
「日本に来た外国人に日本語を覚えてもらえばいいという意見もあります。
でも、私はそうは思いません。
現在の日本の労働環境を考えると、他国と比べて外国人が働きたい国であるとは言えないです。
そのため、私たち日本人が英語を覚えて、より働きやすい環境を作っていくことが必要だと考えています。」
「日本の市場はある程度の規模があるので、海外に出る必要はそこまでない、という考え方もあると思います。
その方法でも、今後5年~10年はやっていけると思います。
しかし、さらにグローバル化が加速していった時に世界各国においていかれないかが心配です。
例えば、観光、タイ、ベトナム、中国といった国の国民はビジネスの場で英語を話せる人が多いです。
このまま日本人が英語を話せないままだと、英語が話せるのが当たり前になってきている中で、取り残されてしまうのではないかと感じています。」
再度結論を述べる
最後にもう1度結論を述べます。
色々話してきたけど、再封的に自分はこう考えていると、主張するわけです。
独り言を言うためのコツ
「例で紹介されている文章を英語で言うなんて不可能」と思う方が多いと思います。
僕も、例で紹介した文をそのまま英語で言うのは難しいです。
・文法はあまり気にしない
簡単な言い回しを考える
難しい表現を使う必要は一切ないので、自分が知っている単語だけを使って文章を作ってみてください。
その際、多少表現が間違っていても気にしなくて大丈夫です。
これを1文で英語で言うのはかなりハイレベルです。
ですが、2つに分けて説明すると、意外と簡単に説明できます。
「They think Japanese companies do not have to go abroad.」
これなら、自分の知っている単語ばかりではないでしょうか。
これでほとんど同じ意味が伝わります。
こんな感じで文章を並べていけば、今知っている単語だけを使ってほとんどのことを説明することができます。
文法はあまり気にしない
細かい文法は特に気にする必要はありません。
それよりも、全体として話が伝わるかどうかが大切です。
具体的に言うと、使うのは、過去形、現在形、未来形だけで十分です。
完了形や、進行形は使わなくても意味は伝わります。
まとめ:型通りにやれば独り言は難しくない
・スピーキングは独り言とほぼ同じだから
・結論
・理由を説明
・具体例を出す
・反対意見を受け入れつつ否定
・もう一度結論
・簡単な言い回しを考える
・文法はあまり気にしない
https://twitter.com/shutofuruya/status/1122848004866592770