
英語の単語がなかなか覚えられない人
「英語の単語を覚えるの難しい…。そもそも、これ全部覚えないと英語って話せるようにならないのかなぁ。え、単語にはリスニング用とスピーキング用があるの?覚えなくてもいい単語があるって、どういうこと?よくわからないから、詳しい人に聞きたい!」
こんな疑問に答えます。
・リスニング用とスピーキング用の単語の違い
・スピーキング用の単語の見極め方
・リスニング用の単語の覚え方
・スピーキング用の単語の覚え方
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど。
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、ネイティブレベルで英語を使えるようになっており、英会話の効率的な勉強法を教える英会話コンサルタントとして活動しています。
今回は、英語の単語の覚え方、覚えるべき単語について解説します。
結論から言うと「簡単な単語に言い換えられるものは、自分で使えるようになる必要はない。ただし、リスニング用に覚える必要あり。」です。
英会話の単語には2種類ある
英会話の単語には2種類あります。
スピーキング用の単語:聞いたらわかるし、自分で使うこともできる単語
実は、ネイティブが使う80%の単語は、僕たちが中学校で習うレベルの単語だと言われています。
こう考えると、
・スピーキング用の単語を覚える必要はあまりない
・リスニング用の単語は増やす必要がある
ということがわかります。
どちらの単語として覚えるべきか?
全てをスピーキング用の単語として覚えることは不可能
全ての単語をスピーキングで使えるようになることはほぼ不可能です。
ネイティブであっても、使わない単語はあります。
例えば、日本語で考えてみます。
簡単に言い換えると「この選び方はすごく良いから、普段の生活でも使いたいね」です。
これと同じように、「意味は理解できるけど自分では使わない単語」は日本語にも存在します。
全く覚えなくて良い単語があるのではなく、「スピーキング用の単語として覚えなくて良い単語がある」ということです。
スピーキング用の単語を選別する方法
スピーキング用の単語として覚えるべきか、リスニング用として覚えるべきかを見極める方法があります。
単語を他の簡単な言葉で言い換えることができなければ、それはスピーキング用の単語として覚えるべき単語です。
2つの単語を例にして考えてみます。
mentionはsayと言い換えることができるので、ひとまずスピーキング用の単語として覚えなくてもOKです。
difficultはこれ以上簡単な単語に言いかえることができないので、スピーキング用の単語として覚える必要があります。
もちろん、mentionも覚えるに越したことはないのですが、「最短で英語を話す」ことを目標にした場合、他の単語を覚えた方が効果的です。
このように、それ以上簡単な単語に置き換えられない場合にはスピーキング用の単語として覚えなければいけません。
リスニング用の単語の覚え方
リスニング用単語を覚えるにはオリジナル単語帳
リスニング用の単語を覚えるのに最も効率の良い方法は、自作の単語帳を作ることです。
理由は以下の通りです。
・自分好みにカスタマイズできる
単語はシチュエーションと一緒に覚えないとすぐに忘れてしまいます。
そのため、市販の単語帳ではなく、リスニングのトレーニングをしていてわからなかった単語を覚えていく方が効率的です。
おすすめの単語帳は【英語初心者向け】基礎固めにおすすめの本・教材【文法書と単語帳】にまとめました。
覚え方のコツ
リスニング用単語の覚え方にはコツがあります。
・そのままの日本語訳で覚えないこと
・シチュエーションと感情込みで覚えること
→上で説明したように、実際に使われている場面と一緒に覚えないと、単語はすぐに忘れてしまいます。
・そのままの日本語訳で覚えないこと
→これが一番大切です。
難しい単語だとついつい日本語で覚えようとしてしまいがちです。そんな時は、簡単な単語に言い換えできないかを考えてみてください。
例1
mentionは「言及する」ではなく「言う」だと覚えておけばいいわけです。
この際、「言う」を日本語ではなく、「何かを人に伝える」という概念で覚えるようにするのがポイントです。
この「概念で覚える」は単語を覚えるのに最も大切なコツなので、もう1つ例を紹介します。
例2
「spectacular」は辞書で検索すると「壮観な」と出てきます。
これを日本語でそのまま覚えるのはNGです。
この単語の覚え方はこうです。
もっと今風に覚えるなら
spectacular=「やばい、ハンパない」
このように、普段自分が使う概念や言葉と結びつけて覚えることが大切です。
参考:僕のやっているリスニング用単語の覚え方
僕はAnkiという単語帳ソフトを使っています。
単語帳に入れる内容は以下の内容です。
・単語
・発音記号(発音が不確かな単語の場合)
裏面
・単語の意味
・単語が出てきた文章やセリフ
・似ている単語

英語を始めたばかりの人であれば、似ている単語のところに簡単にした日本語訳(かなりすごい、やばい、ハンパない、など)を入れるとベストです。
スピーキング用の単語の覚え方
スピーキング用単語を覚えるにはとにかく使うこと
覚えたい単語を自分で使うことが唯一のポイントです。
オンライン英会話なら:「使う単語縛り」
が効果的です。
*瞬間英作文とは、日本語をみて瞬間的に英語を言うトレーニングです。
参考:僕のやっている瞬間英作文
僕は先ほど紹介したAnkiに瞬間英作文の問題を作っています。
瞬間英作文の詳細については、瞬間英作文のおすすめアプリ&教材【正しいやり方と効果も解説】にまとめました。
問題に入れる内容は以下の内容です。
・シチュエーション
・日本語訳
裏面
・答え

僕は市販の教材だと簡単なので自分で問題を作っていますが、初めのうちは市販の教材を使うのがベストです。
おすすめは「どんどん話すための瞬間英作文」です。
文法ごとに出題されるので、スピーキングの基礎づくりに最適な教材です。
参考:僕のやっている独り言
主に2つの独り言をやっています。
例えば…
・今まで行った中で一番楽しかった場所
・日本のおすすめの観光地について
例えば…
・ロックスターが観客に向かって話している
・マルチ商法で健康になる水の勧誘をしている(これはめちゃくちゃスピーキングの練習になります)
このように、自分の話したいことを話せばOKです。
まとめ
リスニング用の単語:聞いたらわかるけど自分で使うことができない単語
スピーキング用の単語:聞いたらわかるし、自分で使うこともできる単語
他の単語で言い換えることができない→スピーキング用の単語
言い換え可能→リスニング用の単語
・オリジナル単語帳
・自分で使う
この考え方をすると、スピーキングに必要な単語数はかなり少なくなります。
僕が、「基礎ができているの2ヶ月で英語で言いたいことが言えるようになる」と主張しているのはこれが理由です。
もちろんペラペラにはなりませんが、2ヶ月間英語を使うことを集中して学習すれば、英語で会話することはできるようになります。
本気で英語が話したいと思っている方は、「瞬間英作文と独り言を1日2時間×2ヶ月」をやってみてください。
100%成長を実感できるはずです。
この記事が、英語学習をしている人の役に立つと嬉しいです。