
世界一周をしたい大学生
「世界一周をしたいけど、大学生でもできるのかな?
世界一周ってどのくらいお金がかかるんだろう。
世界一周をした人に話を聞いてみたい。」
こんな疑問に答えます。
僕は今まで、学生時代に1年間の世界一周をするなど、40か国ほどでバックパッカー旅をしてきました。
この記事では、大学生の世界一周について、お金の貯め方、旅で得られること、今だからできるアドバイスなどを紹介します。
簡単なプロフィール
簡単に僕のプロフィールを紹介します。
古屋 州人(フルヤ シュウト)
1994年生まれ
上智大学・英文学科卒業
こんな感じの大学生活を過ごしていました。
大学1〜3年:弓道部で活動
大学4年:9ヶ月のオーストラリア留学
大学5年:1年休学して世界一周
大学6年
1年休学してフィリピンで長期インターン&IT系の起業
→起業に失敗
→プログラミングを独学で習得
→フリーランスのエンジニア
大学7年:やっと卒業
大学時代に世界一周にいこうと思ったきっかけ
「オーストラリア留学中の夏休みに行ったバリ島で、初めて一人旅をして、その自由さに感動。
この時、世界一周にいこうと決断しました。」
というのは表面上の理由で、実際には「働きたくなかったから」が一番大きな理由です。
就活を前に、全くやりたいことがなく、働きたいという気持ちもありませんでした。
そこで「今一番やりたいこと」を考え、それが世界一周でした。
すでに留学をして周りよりも1年卒業が遅れていたので、当時の自分にとっては大きな決断でした。
「やりたいことをやらなくて後悔する」という人生は嫌だったので、自分の気持ちに正直に行動しました。
世界一周に向けたお金の貯め方
世界一周にかかった費用
世界一周の費用は、1年間で約200万円でした。
このうち、半分はバイトで貯め、半分は親や知り合いに借りました。
ヨーロッパに3ヶ月いたことでかなり費用がかかりましたが、物価の安い国に長く滞在すれば、100万円ほどで1年間旅できると思います。
お金のため方
元々の貯金20万円+塾講師のアルバイトで80万円で、あわせて100万円です。
塾講師のアルバイトは週に5回、時給は約2500円だったので、かなり効率よく稼げました。
この期間は静岡の実家で生活しており、一切お金を使わなかったので、約6ヶ月で80万円ほど貯金できました。
世界一周のルート&国
世界一周のルート
世界一周のルートは日本から東に行くか、西に行くかの2つです。
僕は、旅慣れていない前半に南米を旅行するのが怖かったので、タイからスタートして西回りに世界一周をしました。
東南アジア
→インド
→ヨーロッパ
→アメリカ
→中米
→南米
→帰国
世界一周で印象に残った国
全ての国で刺激的な体験や出会いがありましたが、特に印象に残っているのはインドとキューバです。
インド
インドはとにかくカオスでした。
街は常に渋滞している
クラクションが鳴り止まない
道路に牛の糞が常に落ちている
常に誰かがダマそうとしてくる
でも、めちゃくちゃ優しい人もいる
家がなくて外で寝ている人が普通にいる
でも、そんなインドが大好きです。
考えさせられることが多い国でした。
「カースト制度で身分が決まっていて、決まった職にしかつけない」という知識はありましたが、実際にそんな制度の中で生活している人を見るのは衝撃的でした。
「宗教・伝統・国のあり方」について深く考えさせられる滞在でした。
キューバ
キューバーは一言で言うと、「子供の頃の夏休みを思い出させてくれる国」でした。
北朝鮮と並ぶ、世界に2つしかない社会主義国家
食料が配給されている
現地民と観光客で、使うお金の種類が違う
街を走る車の6割がクラシックカー
英語が全く通じない
観光地がないので、人と話す以外にやることがない
世界中どこに行っても、インターネットが使えたり、似たような観光地があったりしますが、キューバーだけは例外でした。
また、やることがないので、必然的に人と話すことが多くなります。
国よりも人
僕は、国よりも、出会った人に影響を受けました。
世界一周中には、今まで考えたこともない生き方をしている人にたくさん出会えます。
この辺りは、大学生が海外一人旅すると人生が変わる【40カ国旅した経験から語る】で紹介しています。
大学生が世界一周に行って得られたもの
圧倒的に行動力がついた
世界一周を決断した時から、どんどん行動力が上がっていきました。
それまでは、なんとなく周りに流されて生きてきたのですが、自分の意思を持って生活するようになったからだと思います。
世界一周の後、僕はこんな挑戦ができるようになっていました。
インターンと同時に起業
プログラミングを独学で勉強
→フリーランスとして働く
人生の楽しみ方を学んだ
世界一周中には、いろいろな価値観の人と出会って、人生の楽しみ方を学びました。
僕は、中・高・大とある程度の進学校にいたので、「いい学校に行って、いい企業に就職」といった価値観に囲まれていました。
世界一周中に出会う人たちと話すことで、「決められたレールを外れても大丈夫」だと考えられるようになり、楽に生きられるようになりました。
そのおかげか、自然と笑顔でいられる時間が終えたように思います。
初めて素でいられる仲間ができた
中学から大学まで、学生生活では常に息苦しさを感じていました。
学校には周りの人に合わせなければいけない雰囲気があり、自分で自分の行動が決められないので、あまり好きになれませんでした。
友人の前でも、「よそ行きの自分」を演じていたと思います。
世界一周で出会った人たちには「普通」という概念がなく、どんな自分でも受け入れてもらえる雰囲気があったので、常に素の自分でいられました。
世界一周から何年か経った今でも交流がある人がたくさんいます。
「自分が将来なりたい姿」が見えた
世界を自分の目で見ることで、将来自分がやりたいこと、自分のなりたい姿がはっきりとしました。
世界一周に行く前には、全く働きたい気持ちがなかったですが、今はかなりモチベーション高く働いています。
世界一周にいく大学生へのアドバイス
過去の自分も含め、大学生で世界一周に出る人にアドバイスができるとしたら、以下の3つです。
- 言語を勉強する
- クレジットカードは4枚以上持っていく
- 世界一周しながらお金を稼ぐ
他にも細かいアドバイスはありますが、この3つが最重要だと感じています。
言語が話せると世界一周の楽しみが広がる
ペラペラに話せる必要はないですが、最低限のコミュニケーションができると、現地の人と話ができ、新しい出会いもあります。
実は、英語が話せなくても世界一周はできます。
ですが、英語が話せると、見える世界がさらに広がります。
僕はこの方法をスペイン語で試した結果、2ヶ月で現地人と話せるようになりました。
参考:【上智大生が解説】最短で英語が話せるようになる科学的な勉強法
クレジットカードは4枚以上持っていくこと
クレジットカードは必ず複数枚持っていってください。
その結果
・インドで手元のお金が1000円以下になって絶望
・ヨーロッパで3週間現金が引き落とせなくて絶望
などなど、めちゃくちゃ苦労しました。
なんとか周りの人に助けてもらえましたが、かなり焦りました。
盗難や紛失の可能性もあるので、もう一度世界一周に行くなら、少なくとも4枚はクレジットカードを持っていきます。
カードについては解説すると長くなるので、別記事にまとめました。
「クレジットカードを使って世界一周の費用を10万円以上節約する方法」もあわせて解説しています。
参考:《世界一周》クレジットカードの選び方〜5つの使い道を解説〜
お金を稼ぎながら世界一周する方法を考えて欲しい
実は、これが一番伝えたいことです。
旅をしながらお金を稼げるようになると、人生の選択肢がめちゃくちゃ広がります。
例えば、「旅の資金を旅しながら稼ぐ」ことができたり、そのままフリーランスとして独立したりもできます。
旅をしている時は、めちゃくちゃ暇な時間があります。
世界一周中は、「30時間ずっとバス移動」なんてことが何回かありました。
ここまで長くなくても、10時間以上の移動は日常です。
そんな時に、音楽を聞いたり、映画を見たり、漫画を読んだりだけではなく、「お金を稼げるスキル」を身につけて欲しいです。
大学生が旅をしながら稼ぐ方法
大学生でも世界一周中に稼ぐことができる方法は以下の4つです。
ライティング
「1文字1円~」でライティングの仕事の募集があります。
仕事の単価はあまり高くないですが、今すぐにでも始められるというメリットがあります。
プログラミング
一番オススメなのがプログラミングです。
完全にリモートで働ける上に、高単価です。
仕事内容は、ウェブサイトの作成です。
難しそうに思うかもしれませんが、パソコンに詳しくなくても、勉強すれば案外できるようになります。
「5日働いて8万円」くらいの感覚で稼げるので、頑張れば、旅をしながら旅の資金を稼ぐことも十分可能です。
動画編集
動画編集は、今一番熱い分野です。
動画にテロップを入れたりする仕事で、少し勉強すればできるようになります。
ブログ
ブログは、他の3つに比べて、「収入を得る」という目的には向いていないかもしれません。
成功すれば労働しなくても収入になりますが、実際に収益があるのは上位5%と言われています。
仕事の探し方
ライティング、プログラミング、動画編集に関しては「ランサーズ」で世界中どこにいても仕事を受けることができます。
どんな仕事があるかチェックしてみてください。
大学生の僕がお金を稼いだ方法
僕が自分のスキルでお金を稼げるようになったのは、大学生活6年目で起業に失敗した後でした。
ビジネスが成功しなかったのがめちゃくちゃ悔しく、「なんとしてでも自力で稼げるようになる」3と決意しました。
「短期間で、高収入が狙えて、スキルが残る仕事」を片っ端から調べ、最適な仕事がエンジニアでした。
3ヶ月間・毎日8時間ほどプログラミングを勉強したら、企業から仕事をもらってフリーランスとして働けるレベルになれました。
当時はフィリピンでインターンをしながらプログラミング学習をしており、「世界一周の暇だった時間にプログラミングをやっておけばなー」と何度も思ったのを覚えています。
まとめ
世界一周は、僕の人生を変えた、人生の転換点でした。
世界一周では、単なる海外旅行では味わうことのできない非日常を味わうことができ、刺激に満ちあふれた日々を過ごせます。
いきなり世界一周は不安だと思うので、まずは海外一人旅から挑戦して欲しいです。
参考:【バックパッカー旅をしたい大学生へ】始め方と必需品を紹介
何か聞きたいことや相談したいことがあったら、遠慮なくTwitter(@shutofuruya)でDMしてください!
参考:【バックパッカー旅をしたい大学生へ】始め方と必需品を紹介