
TOEICの点数を上げたい人
「TOEICの点数上げたい!リスニングとリーディングだったらどっちが簡単なんだろう。え、TOEICのリスニングは簡単だから、満点が取れてもネイティブの英語は聞き取れないの?どういうことかわからないから、詳しく知りたい!」
こんな疑問に答えます。
・TOEICリスニングの難易度を解説
・TOEICリスニング満点のリスニング力を紹介
・高得点を取りたいならリーディングをやるべき理由を解説
記事の信頼性
この記事を書いている僕は、英語勉強歴7年ほど
大学では、第二言語習得(効率のいい英語の習得方法を学ぶ学問)と英文学を専攻していました。
現在は、ネイティブレベルで英語を使えるようになっており、英会話の効率的な勉強法を教える英会話コンサルタントとして活動しています。
今回は、TOEICのリスニングの難易度について解説します。
結論から言うと「TOEICリスニングはネイティブの英語よりも簡単。ただし、リーディングは難しい。」です。
TOEICリスニングは簡単
TOEICのリスニングが簡単な理由は3つです。
・単語が教科書的
・途中で人が割り込んでこない
丁寧な話し方
TOEICのリスニングは、ネイティブがゆっくり話しているくらいの速度&はっきりした発音です。
海外ドラマとTOEICのリスニングを比べてみると、明らかな違いがあると思います。
・TOEICのスピード:ネイティブのゆっくりレベル&はっきりした発音
単語が教科書的
TOEICはビジネス会話で使える英語力を試す試験なので、単語が教科書的です。
TOEICのリスニングにはなく、ネイティブの会話ではよく出てくるもの
・スラング
特に、ネイティブは句動詞を多用します。
これがあるおかげで海外ドラマのリスニングができないと言っても過言ではありません。
句動詞の例:go through
意味が多すぎるので、下に画像で貼っておきます。
このように、TOEICの会話は英語のビジネスシーンを想定しているので、日常会話で使われる英語とは少し違います。
途中で人が割り込んでこない
TOEICのリスニングでは、途中で人が割り込んできません。
実際の会話では、話の途中でどんどん人が割り込んできます。
そのため、話のテーマもどんどん変わっていきます。
TOEICのリスニングは、話す人聞く人が別れており、話のテーマも常に同じなので、実際の会話とは少し異なります。
結論
TOEICのリスニングはビジネス英語のテストとして優れている。
ただ、日常会話のシチュエーションとは違って教科書的なので、そこまで難しくない。
TOEICリスニング満点=スタートライン
TOEICのリスニングで満点が取れても、ネイティブ同士の話を聞き取ることはできません。
とはいえ、400点くらい取れればビジネス英語についていけます。
リスニング400点取れれば、なんとかなる
TOEICのリスニングで400点取れれば、ビジネスの場でなんとか話題についていくことができます。
ただし、以下の条件付きです
・1対1の会話(他にネイティブがいない)
・相手がこちらの英語力を見て簡単な英語を使ってくれる
相手の英語がネイティブレベルではない
・条件なし
TOEIC満点のレベル
TOEIC満点でも、ネイティブの日常会話について行くことはできません。
TOEICのリスニングで満点が取れれば英会話のリスニングは問題なくできるようになっていますが、ネイティブが話すスピードにはまだついていけないのが事実です。
僕の実体験ですが、やっとTOEICのリスニングで満点が取れるようになってきた頃のリスニング力はこんな感じです。
・ネイティブが気を使って話してくれれば完璧にリスニングできる
・ネイティブ同士の会話に参加すると、何を言っているのかわからなくなることがある
結論
TOEICのリスニングで400以上取れれば、ビジネス英語に対応できます。
TOEIC満点は、ネイティブと対等に会話ができるようになるためのスタートラインです。
TOEICのリスニングは簡単・リーディングは難しい
リスニングは比較的簡単ですが、リーディングは難しいです。
理由は単純に時間が短いからです。
時間が短い
リーディングの難易度自体はそこまで高くないのですが、とにかく時間が短いです。
引っ掛け問題があったり、文章が長かったりするので、時間内にミスなく解くのが難しいです。
また、リスニングとは違って、長時間集中力を維持しなければいけないです。
もはやリーディングのテストというより、「集中力を維持して細かいミスをしない能力のテスト」です。
実際に、トーイックのサイトを見てみると、2019年の平均点は、リスニング:318点に対して、リーディング:267点となっています。
参考:TOEICの平均スコア
参考:7年間英語を勉強してきた僕の経験談です
フィリピンでのインターン時代にTOEICの模擬問題に何度か挑戦しました。
・リスニング:5回に3回はノーミスでとける
といった感じでした。
もっと英語力がある人はリーディングもノーミスでとけるのかもしれませんが、僕には無理でした。
ただ、後で答え合わせをすると、「あーこれはしっかり考えればできたな」ということがほとんどです。
つまり、時間内に解くのが難しいわけです。
リーディングから勉強すべき
まずはリーディングから勉強するのが、最短で高得点を取る方法です。
TOEICで高得点を撮りたいのであれば、リーディング7割、リスニング3割くらいでの学習がベストではないかと思います。
TOEICリーディングの量を一定時間内に処理することができるようになれば、リスニングの聞き取りは簡単になってきます。
・リスニング:318点
・リーディング:262点
リーディングの方が難しく、伸びしろがあることになります。
リスニングは音の聞き取り重視で
とはいえ、リスニングを全くやらなくていいわけではありません。
リスニングの際に頭の中で起こっていることは2つ
・意味を理解する
リーディングのトレーニングでは、「意味を理解する」の方の練習にはなりますが、「音を聞き取る」トレーニングができません。
そのため、音の聞き取りに慣れるためにリスニングの勉強もする必要があります。
リスニングの勉強方法はTOEIC対策でも、英会話用でも同じです。
【完全版】英語のリスニング勉強法を徹底解説:初級から上級に対応に最も効率のいいリスニング勉強法をまとめたので、参考にしてください。
リスニング力をあげるには
ただ教科書を買ってリスニングをするだけでは、学習すべきことを間違える可能性が高く、効率の悪い方法で勉強することになってしまいます。
英会話初心者の最も効率がいい勉強法を解説【中級者へのステップ】で解説していますが、英語学習で一番大切なのは「英語の勉強をする前に自分の弱点を詳しく知ること」です。
ただし、自分の弱点を自分で見つけるのはかなり難しく、多くの人が自分の弱点を勘違いして、効果の薄い学習方法を選んでしまっています。
自分の英語の弱点を知る一番簡単な方法は、PROGRITのような英語パーソナルトレーニングの無料カウンセリングを受けることです。
PROGRITの無料カウンセリングでは、自分の英語の弱点を細かく分析してくれます。
(僕も受けましたが、見事に文法力と単語力の弱点を指摘されました。)
その後のサービスを受ける受けないは関係なく、現状の英語力を測るためにもぜひ受けてみてほしいです。

スタディサプリ
リスニング力をあげるには「ディクテーション」「シャドーイング」「倍速で聞き取り」の3つが効果的な方法なのですが、スタディサプリはこの3つの全てを1つのアプリでトレーニングすることができます。
また、話のストーリーも練られており、ゲーム形式でできるので、勉強している感が少ないです。
アプリの開発をしたリクルートは、リスニングにもスピーキングにも使えるといっていますが、実際に使ってみてスピーキングにはほとんど効果はないと感じました。
ただし、リスニングに関してはかなりクオリティの高い教材なので、TOEICのリスニングの点数をあげたい人にはかなりオススメです!
まとめると、独学で英語力をあげるのに、(僕の経験上)一番効率的な手順は以下の通りです。
1.PROGRITの無料カウンセリングで弱点を正確に知る
2.独り言と瞬間英作文でスピーキングを徹底強化
3.スタディサプリ ENGLISHでリスニング学習
まとめ
・スピードが遅い
・単語が教科書的
・途中で人が割り込んでこない
・海外ドラマを50%くらい理解できる
・ネイティブが気を使って話してくれればリスニングできる
・ネイティブ同士の会話に参加すると、何を言っているのかわからなくなることがある
→リーディングからやるべき